部屋の乾燥 vol.2

皆さんこんにちは、鍼灸師の鈴木です。

前回は乾燥の原因とその影響について紹介しました。今回は対策についてです。


過度に加湿すると結露やカビ、ダニが発生しやすくなってしまうため、乾燥対策を紹介する前に理想の湿度や加湿しすぎない要点を確認しておきます。

室内の理想の湿度は50~60%

厚生労働省の定める建築物環境衛生管理基準では、エアコンを設置している部屋の場合、適正な温度は17℃以上28℃以下、湿度は40%以上70%以下とされています。
〇湿度が40%以下

目や肌、喉の乾燥を感じるようになり、インフルエンザなどのウイルスが活動しやすくなります。

〇湿度が60%以上

ダニが発生しやすくなります。

〇湿度が75%以上

カビが発生しやすくなるとされています。
したがって、湿度は年間で50~60%程度を維持することが望ましいといえます。

加湿と換気をセットで行う

鉄筋コンクリート造のような気密性の高い構造では、湿度が高すぎると結露やカビが発生しやすくなるため加湿のしすぎには要注意です。加湿と換気をセットで行うようにしましょう。
特に、台所などの水回りを使った後は窓を開ける、換気扇を回すなどして室内の空気を循環させれば結露を防ぐことができます。

もし、結露が発生した場合は放置せず、なるべく早めに拭き取ることを心掛けましょう。

それでは乾燥対策を紹介していきます。

加湿器を使用

もっとも一般的な部屋の湿度をコントロールする方法です。室内の中央に配置すると全体に広がりやすくなるのでより効果的でしょう。最近では電気を使わないタイプや携帯加湿器、ペットボトルを利用する手軽なタイプも販売されています。加湿機はフロア全体やデスク周りの加湿など部屋の面積に合わせたものを使い、就寝時やリラックスタイムにはアロマオイルディフューザーを兼ねた加湿器を使うといったように環境と目的に沿ったものを選ぶようにしましょう。

石油ストーブ、ガスストーブ

石油ストーブやガスストーブなど、燃焼によって暖める暖房器具は燃焼によって空気を温めるとともに水蒸気を発するので、部屋の水分が増えて湿度を上げることができます。換気が定期的に必要になりますが適度な湿度を保つことができる暖房器具としておすすめです。一方、FF式と呼ばれる給排気筒がついた石油ファンヒーター、ガスファンヒーターは室内に水蒸気を放出しないため注意しましょう。

霧吹きで空気中に水分を加える

簡易的な方法になりますが、直接室内に霧吹きやエアミストなどの細かい水分を振ることで湿度を高めることができます。窓際のカーテンに吹きかけても湿度の上昇につながりやすいです。エアフレッシュナーとして香り付きのものなども販売されているので、気分転換にもぴったりです。

観葉植物を飾る

植物は葉っぱの気孔から水分を空気中に蒸散させる働きを備えているため、室内に置くと周囲の乾燥対策に役立ちます。ただし植物の蒸散が起こるのは夏が中心なので冬の乾燥対策には効果を期待しにくい点には注意が必要です。

加湿のしすぎに気をつけて乾燥対策をしましょう。

古賀市、新宮町、福津市、久山町の健康を守る!!かづる鍼灸整骨院

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部屋の乾燥 vol.1

10月に入り気温の低下とともに湿度も低くなりはじめ、空気が乾燥してきました。

皆さんどうお過ごしでしょうか?鍼灸師の鈴木です。

エアコンや暖房の使用、季節の移り変わりで部屋の乾燥に悩まされることはありませんか?

肌の乾燥による様々なトラブルはもちろん、鼻や喉の乾き、風邪やウイルス感染、ドライアイなどを招くことがあります。

今回は部屋が乾燥する原因とその影響について紹介していきます。

部屋が乾燥する原因

秋から冬にかけて寒い季節は空気中の水分が少なく外気は乾燥するものです。室内はというと暖房やエアコン、ヒーターなどを使用し部屋の温度は高いですが、これも乾燥の原因となります。

室温が上がると空気中に存在できる水蒸気の量(飽和水蒸気量)が増えるのですが、室内の水蒸気量は変化しません。そのため相対湿度(飽和水蒸気量に対する水蒸気の割合)が下がってしまいます。人は相対湿度が下がることで乾燥を感じるため、室内全体の水分量は変わらなくても部屋が暖まることで乾燥したと感じるようになります。

 また、労働安全衛生法では労働者の働く室内の気温湿度について17度以上28度以下、相対湿度が40%以上70%以下にするよう定められています。つまり極度な乾燥状態では健康を保って働くことができないということです。部屋の乾燥を防ぐことは健全な労働環境を保つためにも必要です。

部屋の乾燥によるリスク

肌トラブル

部屋の空気が乾燥すると肌の水分が失われやすくなります。 通常水分を抱えこんでいる角層のうるおいが失われることで肌を保護しているバリア機能が低下し、外的刺激を受けやすくなります。敏感な肌状態では肌トラブルが生じやすく、肌荒れ、かゆみ、赤み、炎症、ニキビ、吹き出物の発生につながってしまいます。 入浴後の乾燥が気になるといった直接肌の乾燥が気になる場合だけでなく、日中の室内の乾燥がひどい場合も注意が必要です。普段からクリーム、ジェルなどで肌のうるおいを維持することを心がけましょう。

ドライアイ

部屋の乾燥が続くと涙で覆われているはずの目の水分が失われます。眼球、特に角膜や結膜の乾燥が進むとドライアイになる恐れがあります。PCやスマホ、ゲーム機器の注視により瞬きが減るのもドライアイの原因の一つになります。エアコンの風などが当たりやすい場所で目を酷使し続けると発生しやすいので要注意です。

感染症

空気が乾燥すると風邪などの原因となる菌・ウイルスの増殖力が高くなり、感染リスクが高まります。鼻や喉の乾燥も原因です。これは鼻や喉の粘膜にある菌・ウイルス排出の仕組みが乾燥状態になるとうまく働かなくなってしまい、ウイルスを体外に押し出しずらくなるからです。インフルエンザ対策や新型コロナウイルスの感染症対策でも必ず取り上げられますが人にとって湿度、うるおいは身体を健やかに保つために必須なのです。

次回は乾燥対策について紹介していきます。

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