ヒートショック VOL.2

皆さんこんにちは、鍼灸師の鈴木です。

今回はヒートショックになりやすい人、その予防について紹介していきます。

ヒートショックになりやすい人

〇65歳以上(75歳以上は特に注意)

〇狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞の既往歴がある

〇不整脈、高血圧、糖尿病の持病がある

〇以下の習慣がある

 ・水分補給をあまりしない
 ・飲酒直後に入浴
 ・食直後に入浴
 ・薬を飲んだ直後に入浴
 ・一番風呂

 ・長風呂

 ・深夜に入浴
 ・熱い湯(42℃以上)に、首まで長くつかる
〇以下のような居住空間である
 ・浴室・脱衣所・トイレに暖房設備がない
 ・浴室がタイル張りで窓がある
 ・居間と浴室、トイレが離れている

入浴をする際にヒートショックを起こさないための予防法

〇入浴前後の水分補給

入浴をすると汗をかくため、体内の水分は減少します。

入浴前後に水分を補給することで血圧や血流の変動による脳疾患などを引き起こさない状態を作ることができます。

〇食後の入浴は1時間以上空ける

食後は消化器官に血液が集まるため、血圧はやや低くなっています。

低くなっている状態で血圧が上がる行動(入浴など)をすると、血管内の変動がより大きくなるためヒートショックを起こしやすくなるのです。

〇お酒を飲むなら入浴後

飲酒をすると血管が拡張し血圧の低下、体の反応も低下するため転倒しやすくなります。

〇部屋間の温度差をなくす

脱衣所や浴室に暖房器具を設置するなどして室内を暖かくしておくことが大切です。

浴室内に暖房器具がない場合でも、浴槽にお湯を溜める際にシャワーを使って高い位置から浴槽に注ぐ、お湯を張った浴槽のフタを開けておくなどすれば浴室内を温めることができます。

また、1番風呂は避けて2番目以降に続けて入ることで浴室内が暖まった状態で入浴することができます。

〇ゆっくり温まる

心臓に遠い手や足からかけ湯をするなど、お湯の温度に体を十分に慣らしてから浴槽に入ることで急激な血圧の変化を防ぐことができます。

〇浴槽の湯温は高すぎないように設定

浴槽の湯温が高いと心臓に負担がかかってしまいます。38℃~40℃程度のぬるめのお湯から入り、熱いお湯を足して徐々に温めるようにしましょう。

お風呂の温度は41度以下を目安にしましょう。

〇長湯をしない

長湯をすると心臓に負担がかかるため疲労感が増し、転倒しやすくなります。

また、血圧が下がりすぎてしまう恐れがあり入浴後に血圧は上昇するため、血圧の急激な変動により症状が発生しやすくなります。

10分までを目安に上がるようにしましょう。

半身浴でも長時間入浴すれば体温が上昇する可能性があるため注意が必要です。

〇浴槽から急に立ち上がらない

浴槽から出る際、急に立ち上がると血圧は急激に下がるため立ちくらみを起こし、転倒のリスクが高まります。

〇周囲の声かけ

周囲の人がすぐ発見して処置をすることで溺死までは至らないことが多くあります。

入浴前は同居者に一声掛け、意識してもらいましょう。

家族やヘルパーなどが入浴時に声がけをし、安否確認をすることも大切です。

〇手すりの設置

転倒予防になります。

古賀市、新宮町、福津市、久山町の健康を守る!!かづる鍼灸整骨院

交通 事故、労災、各種保険取り扱い

マッサージ、背骨矯正、骨盤矯正、テーピング、美容鍼、リンパマッサージ、

耳つぼ、JOYトレ、岩盤浴、姿勢分析、コアストレッチ、超音波等のメニューもございます。

気になる症状、なかなか改善しない症状等、お気軽に相談下さい。

院内完全バリアフリー

小さなお子さん用にキッズスペース用意しております。お気軽にお越し下さい。

当院では院内の換気、ベッドの消毒、手洗いの徹底などのコロナ対策を実施中です。安心してご来院ください。

ヒートショック VOL.1

皆さんこんにちは新年いかがお過ごしでしょうか、鍼灸師の鈴木です。

暖かい部屋から寒い部屋に行くと、その室温差に思わず震えてしまうことはありませんか?

実はこの気温差がヒートショックを引き起こす原因になるのですが、今回はヒートショックとは何か、起きやすい場所について紹介していきます。

ヒートショックとは

室内の急激な温度差により血圧が大きく変動することで失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こし身体へ悪影響を及ぼすことをいい、おもに家の中の温度差により起こることがわかっています。

真冬になると暖房をつけている暖かい部屋と暖房をつけていない浴室やトイレの温度差は、10℃を超えるといわれています。

暖かい部屋から寒い浴室に移動すると、体は室温の急激な変化から体温を調節しようと筋肉を震わせ熱を作ります。それと同時に血管を細くし、皮膚の下に流れる血液量を減らして体の熱を外に逃がさないように調節します。血管が縮むことで血液が流れにくくなるため血圧は急上昇します。

しかし、急上昇した血圧は浴槽の温かい湯につかることで血管が拡張するため急激に低下してしまいます。

その後も浴槽から出て体を洗う、熱い湯船からいきなり出て寒い脱衣所に移動するなど、一連の入浴行動の中で血圧は急激に大きく変動するのです。

動脈硬化が進行していると健康な方に比べ、血圧の上昇による心筋梗塞、致命的な不整脈、脳梗塞や脳出血などを引き起こしやすい状態になっています。反対に血圧が低下することでめまいやふらつきが起こる、意識を失って転倒や溺死という結果を引き起こすこともあるため、血圧の急激な変化には注意が必要です。

ヒートショックが起こりやすい場所

極端な温度差がある場所でヒートショックは起こりやすく、特に冬場の冷え込んだトイレ・洗面室・浴室は注意が必要です。

トイレでは排便でいきむことで血圧が上がり、排便後急激に血圧が低下するため起こりやすくなります。

入浴中の事故死は冬に多く、11月から4月の冬季を中心に年間の約80%が発生しています。

高齢者の浴槽内での死亡者数は4,900人で、不慮の溺死事故の71%を占めています。

生活環境を改善することで、未然に防ぐことが可能となります。

次回はヒートショックになりやすい人、起こさないための予防法について紹介していきます。

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