皆さんこんにちは、鍼灸師の鈴木です。

今回は冬に起こるかくれ脱水について紹介していきます。

脱水症とは

脱水症は体内から体液が失われ体内の水分量が不足している状態です。

体液→人体の機能を維持するために必要な液体のこと(血液、リンパ液、唾液、粘液、汗、消化液および尿など)

症状として、頭痛や吐き気、めまいなど様々な症状があらわれます。

中高年の場合は脱水症状が続くと血液がドロドロの状態となり、脳梗塞・心筋梗塞を引き起こすきっかけにもなってしまうため特に注意が必要です。

脱水症を放置してしまうと体温を調節する働きが低下してしまうため、体温の上昇、血圧が低下し血液の粘度が高くなることによって心筋梗塞のリスクが上がります。

発見が遅れると脳や心臓の血管に血栓が詰まり脳梗塞や心筋梗塞など重篤な病気になる恐れもあります。

脱水症は脳、消化器、筋肉の3カ所で起こりやすく、初期段階では主に次のような症状があらわれます。

1.頭痛

2.集中力の低下

3.日中の強い眠気

4.食欲不振

5.腹部の不快感

6.胃もたれ

7.体に力が入りにくい

8.筋肉痛

9.足がつる

1~3は脳、4~6は消化器、7~9は筋肉で生じる症状です。それぞれきちんと機能させるためには常に体液を循環させることが欠かせないため、体液が不足するとまずこの3カ所に不調が表れやすくなるのです。

しかし、どの症状も「ちょっと体調が悪いな」と軽く考えてしてしまいがちだと思います。脱水とはなかなか結びつきにくいかもしれませんが、原因が分からないまま不調が続くようなら水分不足を疑いすぐに対策を取りましょう。

かくれ脱水とは

脱水症状と聞くと夏場に発症するイメージが強いかもしれませんが、冬場にも「かくれ脱水」というものがあります。かくれ脱水とは、脱水の初期状態に気づいていない状態をさします。

特徴として、体の水分が減少し「なんとなく体調が悪い」程度で脱水症状になる手前の状態です。 初期の症状の軽さから対処が遅れることもあるので注意しましょう。

〇口の渇き、唾液の減少

〇唇/舌/肌の乾燥

〇疲労感、だるさ

〇集中力が続かない

〇立ちくらみ、めまい

〇短期間の体重減少

〇尿の色が濃くなっている

〇風邪など病気ではないが37℃前後の微熱がある

65歳以上の高齢の方で次の症状に該当するときは、かくれ脱水に陥っている可能性があるため注意が必要です。

皮膚が乾燥しつやがない。皮膚がポロポロ落ちる

口の中が粘つく。つばが少なく、つばを飲み込めないことがある

便秘になった、あるいは以前よりひどくなっている

皮膚のハリがなくなり、手の甲をつまみ上げて離した後、跡が3秒以上残る

足のすねがむくみ、靴下のゴムの跡が10分以上残る

なぜ冬に起こる?

汗をかきづらい冬に脱水が起こるとされています。

原因の1つとして、皮膚や粘膜、呼気から意識しないで水分を失う「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」が増えることが挙げられます。

不感蒸泄→無意識のうちに蒸発する水分のこと

人にとって快適な湿度は55~65%といわれていますが、秋から冬にかけて、暖房器具の使用頻度や建物の気密性の高さの影響でさらに10~20%も下がるといわれています。

水分は多い場所から少ない場所へ移動する性質があるため、湿度の低い環境では体内から奪われる水分が増えてしまいます。

また、冬は喉の乾きを感じにくく、汗をかいている実感もなく、体が冷えてしまうことを気にして、水分の摂取量が減りがちになってしまいます。 その結果、脱水症を引き起こしてしまうのです。

冬は寒さ対策として気密性の高い素材を使った下着や衣類を身につける機会が増えますが、熱がこもりやすく体が熱くなると発汗して、水分を奪う要因になり得ます。そうしたものを着用しているときも、意識して水分をとるようにするとよいでしょう。

脱水症状になったと思ったら

対処法は症状の度合いによって変わってきます。判断基準として、

・軽度~中等度:意識があり、自分で経口から水分補給できる

・重度:ペットボトルのふたが開けられない、自分で経口摂取できない

に分けられます。

特にペットボトルのふたが開けられない状態は、運動機能が大きく低下しているので、速やかに救急車を呼びましょう。

次の行動として、楽な姿勢で水分補給をすることです。

経口(口から)から

経口摂取による水分補給は、軽度〜中等度の脱水症状の場合に行います。 電解質を含んだスポーツドリンクや麦茶などの水分摂取を心がけましょう。

利尿作用が高い飲み物であるアルコールやコーヒー、糖分を含んだジュースなどは避けるようにしましょう。

点滴から

点滴による水分補給は、重度の場合に行います。 重度の見分け方は水分補給ができない、もしくは水分補給しても状態が改善しない場合です。

早めの予防が大切

脱水症はなってからの対応より、ならないように予防をすることが大切です。

そのためにも日常生活のなかでこまめに水分補給をするように心がけましょう。

部屋を適温に保つことも大切です。夏場は気温が高いため冷房などで室温を調整するようにして、冬場は先述したように乾燥が原因で招いてしまうため加湿器などで湿度を保ちましょう。

また近年では、コロナ禍での感染予防のために日常的にマスク着用が当たり前になり、マスクを着用していると喉の渇きに気付きにくくなります。

水分を含んだ自分の呼気がマスクの内側にこもり、その湿った空気を再び吸い込むことで口や喉の乾燥が抑えられるからです。 そうなると水分補給の回数が減ってしまい、気づかないうちに脱水状態になっている場合があるので注意が必要です。

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