こんにちは!小柳です。
今回は子供の膝(スポーツを行う10~18歳頃の成長期の部活生)に多い膝の疾患についてご説明します。
・オスグッド・シュラッター病
・ジャンパー膝
■オスグッド・シュラッター病
オスグッド・シュラッター病は成長期特有の疾患の一つです。子供の成長期段階では骨が伸びるために骨の密度が大人に比べて少なく、骨が弱い状態にあります。そして骨の伸びる成長に合わせて筋肉もゆっくりと伸びていくのですが、骨の成長に筋肉の成長が追い付かず常に筋肉が緊張している状態になっているため、膝のお皿の下にある脛骨結節が炎症を起こしたり、腱によって引っ張られた軟骨がはがれてしまうこと(軽い剥離骨折のような状態)があります。
[症状]
炎症により、膝の前部と下部のあたりに熱っぽさや痛みを感じることがあります。軟骨がはがれた場合は膝の下部に強い痛みを感じ、患部を押すとさらに強く痛みます。軟骨がはがれると脛骨前面に骨の隆起ができ、膝の下部が膨らむことがあります。
膝のお皿の下付近が痛むため成長痛と勘違いしてしまい、疾患を見逃しやすいです。
[原因]
主な原因は走る、ジャンプするなど、スポーツによるひざの曲げ伸ばしの繰り返しです(膝の使い過ぎ=オーバーユース)。
10~15歳頃で成長期にあり、サッカー、バスケットボールなど、走る、ジャンプするスポーツを行っている子どもに起こりやすいです。
■ジャンパー膝
ジャンパー膝はすねから膝のお皿(膝蓋骨)につながる膝蓋腱(しつがいけん)に炎症が起きる疾患です。膝蓋腱炎とも呼ばれます。
[症状]
ジャンプや着地、ダッシュをしたときにひざのお皿の下あたりが痛むことがあります。
ジャンパー膝は同じく膝のお皿の下あたりが痛むオスグッド・シュラッター病と勘違いされやすいです。違いはオスグッド・シュラッター病が膝のお皿の下のすねとの付着部分に痛みが出やすいのに対し、ジャンパー膝はその少し上、膝のお皿そのものの下部に痛みが出る傾向があります。
[原因]
主な原因はジャンプ、着地、ダッシュなど、スポーツにより繰り返しかかるひざへの衝撃です(飛び過ぎ、走り過ぎ=オーバーユース)。
ジャンパー膝は成長期特有の疾患であり、バレーボールやバスケットボールなど繰り返しジャンプするスポーツを行う10~15歳頃の子どもによく見られます。
■対処方法
症状に合わせて対処を進めていきます。まずは痛みが出る動作を控えることが大切です。
①安静
走る、ジャンプするなど、膝の痛みの原因になる動作をやめて安静します。
比較的症状が軽いケースでは完全に動作を休止せず、動作を減らすだけで良い場合もあります。ただし、症状を改善する為には膝の痛みの原因になる動作を完全にやめることが理想です。
膝にかかる負荷を軽減するため、症状に応じてサポーターやテーピングを使うことも効果的です。
②鎮痛・消炎
痛みが強い場合は安静と共に鎮痛、消炎を行います。
自宅でできる一番手軽な鎮痛・消炎はアイシング(冷やす)をすることです。
当院では、超音波による物理療法や鍼灸による施術で鎮痛・消炎を行う事が可能です。
③手技療法
膝の状態を見ながら手技療法を行います。
膝関節の可動域を広げるストレッチやひざ周りの筋肉をほぐしたりして患部に負担のかからない状態を作ります。
【膝の違和感や痛みがあるときは早めの受診を】
成長期の疾患は成長痛と勘違いされることが多く、放置しがちです。
膝の違和感や痛みがあるときは自己判断で放置せず、早めに通院を行いましょう。
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